Windows 10でbashが使えるようになったので試してみました

Windows 10 が、2016年8月の「Anniversary Update」で Ubuntu Linux のコマンドが使えるようになったとのことで、さっそく試してみました。

ご注意

この機能は「開発者向け(普段 Mac・UNIX・Linux のターミナルを利用している方向け)」のものです。
よくわからないまま試すと、システムを破壊したりセキュリティ的に危険な状態になる場合があります。

私の環境では確認できませんでしたが、sshd が勝手に起動していたという記事もありました。

関連: Windows10 Anniversary updateで知らぬ間にSSHdが起動している : やすひでぶろぐ

私の場合は、仮想PCに新規インストールして試しています。

Anniversary Updateを適用する

Windows Update しただけでは、Anniversary Update が適用されない場合があります。
その場合は、以下のページからダウンロードできます。

関連: Windows 10 Anniversary Update について

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開発者モードに切り替える

Anniversary Update を適用しても、設定を変更しなければ bash は利用できません。

開発者モードに切り替えるには、[スタートボタン>設定>更新とセキュリティ>開発者向け>開発者モード]を選択します。

Windows Subsystem for Linuxをオンにする

タスクバー内の検索フォームをクリックして Windowsの機能 と入力します。

[Windows の機能の有効化と無効化]という候補が出てくるはずなので、クリックで起動します。

検索でWindowsの機能と入力

スクロールし、[Windows Subsystem for Linux (Beta)]にチェックを入れます。

Windows の機能の有効化と無効化ダイアログ

コマンドプロンプトでbashを起動

コマンドプロンプトで bash とコマンドを入力し、Enter キーを押します。
その後 y と入力し、Enter キーを押すとインストールが始まります。

コマンドプロンプトでbashのインストール

インストール中に、UNIX ユーザー名とパスワードを入力します。
[UNIX パスワードを入力してください]などの文字列が途中で途切れているのは日本語表示の不具合と思われます。

UNIX パスワードを入力

その後、キャレット(カーソル)の前の文字列が > から $ に変わっていれば成功です。
次からは、bash コマンドですぐに起動できるようになります。

Vimを起動してみる

vim コマンドで見慣れた画面が起動します。
ただ、[Vimはオープンソースであ]など日本語のみ途中で途切れている箇所があります。

Vim

どうやら、日本語の表示はまだまだ正しくできないようです。
アップデートでの修正に期待したいですね。

できることとできないこと

サーバーにできる?

Windows 10 の bash では、現状 httpd や mysqld のようなデーモンは動かないようです。
そのため、この機能をWebサーバーとして利用することはできないと思われます。

そういった機能を使いたい場合は、これまでのように仮想PCで Linux などを動かす必要がありそうですね。

Node.js, gulp, Sass などは動く?

とりあえず、Node.js, gulp, Sass などは動作するようです。
Web制作者にとってはこれだけでも大きな価値はありそうです。

関連: Windows 10 の Bash on Ubuntu on Windows で Node.js/gulp/Sass を実行する – Psycho Frame

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