2017年あたりから、So-netで平日夜に下り1〜5Mbpsほどしか出ないようになり、ほとんどのWebサイトが快適に閲覧できない状況になっていました。
そのため昨年So-netに電話し「IPoEサービス」というものに申し込みました。
すると、IPv6に対応しているWebサイト、たとえばFacebookやYouTubeなどは快適に閲覧できるようになったものの、世の中の多くのWebサイトはIPv6に対応しておらず快適に閲覧できるようにはなりませんでした。
しかし、2018年になってからSo-netが「v6プラス」というサービスを正式に開始し、それを利用することで夜間でも全く速度が落ちずにWebサイトを閲覧できるようになりました。
▲これはv6プラス利用前、23:00に Speedtest by Ookla で測定した時のスクリーンショットです。
▲これはv6プラス導入後、20:00に Speedtest by Ookla で測定した時のスクリーンショットです。私の家はVDSL接続の関係で最大100Mbpsしか出ませんが、別の接続方法であればもっと速い速度が出ると思われます。
この記事では、どのように手続きをしたらv6プラスが利用できたかv6プラスに対応した機器をSo-netからレンタルする方法について書いています。
IPoEサービスとは
多くの方はIPv4 PPPoEと呼ばれる方式でインターネットに接続しています。
IPoEサービスに申し込むと、IPv4 PPPoEだけでなくIPv6 IPoEでもインターネットに接続できるようになります。
夜間にネットの速度が落ちるのは、多くの場合PPPoEの混雑が原因です。
そのため、IPv6に対応しているWebサイトであれば混雑を避けて接続できるようになります。
v6プラスとは
IPoEサービスを使用してインターネットに接続すると、FacebookやYouTubeのようなIPv6に対応したWebページはすばやく表示されますが、多くのWebサイトはIPv4にしか対応していないため表示速度は速くなりません。
しかし、v6プラスに申し込むとIPv4にしか対応していないWebサイトもIPv6に対応したサイトと同じくらいの速度で表示することができるようになります。
まずはv6プラスを利用できるようにする
So-net会員であれば、下記ページからv6プラスに申し込むことができます。
So-net契約中のユーザーであれば、追加料金なしで利用することができます。
既にv6プラスが利用できる場合、自分のIDとパスワードを入力するとエラー画面が表示されるようです。
v6プラス対応のルーターを借りる
v6プラスを利用するためには、v6プラスに対応したルーターが必要です。
対応ルーターの一覧は下記ページに書いてあります。
家庭用のルーターであれば1万円以下くらいで買うことができます。
サービス詳細 | v6プラス | So-net (ソネット)
私はダメ元でSo-netのサポートセンターに電話してv6プラス対応のルーターを貸してもらえないか聞いてみたところ、無償で貸していただくことができました。
つまり、So-netの利用者であれば無料でv6プラスサービスと、v6プラス対応のルーターを使用することができます。
夜間の速度低下に悩んでいる方であれば、利用しない手はないのではないかと思います。
※この記事では「ホームゲートウェイを使用していない場合」について書いています。ホームゲートウェイを使用している場合についてはSo-netにお問い合わせください。
サポートセンターに質問したこととその回答
もし繋がらなかったらどうすれば良いですか?
以下のページをご覧下さい: パソコンの IPv6 ネットワーク設定 (Mac OS X 10.7 ~ 10.12) | 会員サポート | So-net
それでもうまくいかなければ、Google Public DNSのIPv6版を設定してみてください。
参考(Win7にGoogle Public DNS IPv6版を設定する): DNS の IPv6 の設定を Google Public DNS に変更 | すぐに忘れる脳みそのためのメモ
これでも改善しないことはあり得ますか?
同じマンション内に既にIPoEを設定している方がたくさんいた場合、速度が改善されない可能性はございます。
ファイヤーウォールについて
IPv6接続の場合、不審な接続などがフィルタリングされないようです。
そのため、So-netはセキュリティソフトのファイヤーウォールをオンにすることを勧めています。
参考: IPoE 導入後の設定について | 会員サポート | So-net
私の場合、Macの[システム環境設定>セキュリティとプライバシー>ファイヤーウォール]でファイヤーウォールを[入]にしています。
ほかのプロバイダーの場合
念のためほかの大手プロバイダーについて調べたところ、BIGLOBEはv6プラスの代わりにv6オプションというサービスに対応していますが、ルーターは有償レンタル(月々500円)でした。
OCNの場合はv6プラスとは別のv6アルファというサービスがあり、市販のv6プラス対応ルーターでは利用できず、対応ルーターを無償レンタルしているようです(有償の場合もあるそうです)。