2016年9月の iPhone 7 発表会の直後に、iPad Pro 9.7インチや iPhone SE が値下げされたことをご存知でしょうか。
iPad Pro 9.7インチ Wi-Fi 32GB は ¥62,800 に、12.9インチは ¥82,800 になりました。
私は iPad Pro 9.7インチ Wi-Fi 32GB ゴールドを発売直後に購入し、ほぼ毎日使い続けて半年ほど経過したので使用感などについてまとめました。
iPhone SEもお買い得に
iPhone 5/5s と同じ4インチサイズで、iPhone 6 と同じ A9 CPU、1200万画素のカメラを搭載した iPhone SE SIMフリーモデルも値下げされ、64GB モデルが ¥49,800 になりました。
※iPhone SE には 16GB モデルもありますが、最近は iOS のサイズが大きいため 16GB はお勧めしません。64GB をお勧めします。
Apple: iPhone SE – Apple(日本)
SIMフリー iPhone で月々の通信料を下げたい方、小さいけど高性能な iPhone が良い方、そろそろスマートフォンにしたいけど大手3社は料金プランが高くて嫌という方などに良いと思います。
私は、SIMフリーの iPhone 5s にビックカメラの BIC SIM(月3GB+通話プランで ¥1700 程度)契約で使用しています。
auのiPhoneからSIMフリーのiPhoneにMNPで乗り換え、月々の通信料を1728円にした方法 | Stocker.jp / diary
本当はNexus 7の新機種が欲しかった
意外に思われる方もいるかもしれませんが、私は本当は「iPad Pro ではなくNexus 7 の新機種が欲しい」と思っていました。
なぜかというと、私は2012年に初めて iPad(第3世代)9.7インチを購入したのですが、重量が重く、値段の割に動作も遅くて結局ほとんど使わなくなったからです。
翌2013年に Nexus 7 Wi-Fi 16GB という7インチの Android タブレットを購入したのですが、低価格のわりに軽量で動作も速く、気軽に持ち歩けるのでこちらを中心に使うようになっていました。
そこで、タブレットを買い換えるにあたり本当は Nexus 7 の新機種が欲しかったのですが出ておらず、iPad mini も迷ったのですがせっかく買い換えるなら Apple Pencil 対応機種が良いと思い、iPad Pro 9.7インチが出たタイミングで購入しました。
最初はシルバーを購入しようと思っていたのですが、Apple Store 店頭で見たところゴールドの方が高級感があって美しく見えたためゴールドにしました。
iPad(第3世代)の時は 64GB モデルを購入したのですが、自炊本は読まなくなったのと、Nexus 7 は 16GB でもそれほど不便ではなかったため、32GB モデルを選択しました。
使い道を考えてから購入した
以前 iPad(第3世代)9.7インチを購入した時は、自炊(紙の本を裁断してスキャン)した書籍を読もうと思って購入したのですが、結局自炊書籍は読まなくなり、Webなどを見るには動作が遅いので使わなくなってしまいました。
今回はそんなことはないよう、使い道を考えてから購入することにしました。
レシピの閲覧に
私はあまり物を使って料理するとき Cookpad などのレシピサイトを見ながら料理することがありますが、Cookpad を iPhone で表示すると全て表示しきれなくて料理中にスクロールが必要になります。
しかし、iPad 9.7インチであればスクロールせずにレシピページ全体を表示できるだろうと思い、キッチンの壁(タイル)に iPad を固定するためのグッズを探したところ、Amazon で良さそうなものを見つけました。
関連: Dockemからの傷をつけないタブレット用壁面取り付けマウントKoala
キッチンに取り付けると、こんな風になります。
私の場合、レシピは Mac で検索して、良さそうなものを見つけたら iPad Pro で表示することが多いのですが、Mac の Chrome や Safari でページを表示し、iPad Pro のロック画面の左下の Safari アイコンを開くと Mac で開いていたページを表示してくれるので便利です(これを HandsOff 機能といいます)。
自動的にスリープしないように設定しておくと、料理の時にかなり便利です。
Kindleなどの電子書籍の閲覧に
9.7インチを選択した理由の1つは、「大判技術書が読みやすいように」ということです。
Kindle などで売られている技術書はフォントサイズなどが変更できないものが多く、iPad mini では読みづらいものもあります。
12インチだと大判技術書も見開きで読みやすそうですが、大きすぎて持ち歩きにくいため9.7インチで縦持ちで読んでいます。
iPad Pro は、昔の iPad と違い性能がかなり高いためページ送りなどはサクサクで非常に読みやすいです。
ただ、Kindle アプリで速読しようとして連続でページの端をタップすると「ダブルタップで拡大」してしまうのは少し残念です。設定でダブルタップを認識しないようにできると良いのですが…
あと、Android版の Kindle アプリに比べて残念なことがあります。
それは「iOS では、書籍のダウンロード中に別のアプリに切り替えたりスリープするとダウンロードが止まってしまう」ことです。
そのため、書籍のダウンロード中は Kindle アプリを表示したままにしておかなければいけません。
Android から移行すると、少し不便に感じます。
私のタブレットとスマートフォンの使い分け
おそらく、多くの方は iPhone と Android に同じアプリを入れたり、通知設定なども同じにしているのではと思いますが、私の場合は完全に分けています。
iPad Pro には SNS・ゲームなどのアプリはインストールせず、すべての通知をオフにしています。
もし同じ設定にしていたら、 SNS の通知が来た時に部屋の中の複数の場所でピコピコ通知音がして鬱陶しいのと、iPad は読書に使うことが多いので読書の妨げになる通知はオフにしているという感じです。
また、そのように使い分けをしているためセルラーモデル(3G/LTE対応版)ではなく Wi-Fiモデル(3G/LTE非対応)で何の不便もありません。
写真・音楽も iPhone と同期していませんが、iTunes Store で購入した曲はミュージックアプリを起動すれば Wi-Fi 経由で聴けます。
ケースは付けずに使うことにした
iPad(第3世代)の時は、読書に便利かと思いスタンド付きケースを付けて使用していました。
そのせいでより重くなり、持ちにくく、持ち歩きにくくなって使わなくなったということもあると思うので、ケースは付けずに使用することにしました。
「バッグの中に雑に入れてたら画面に傷がついた」という方がいたため、持ち歩く時は念のため以前 MacBook Air を持ち歩く時に使用していたフェルト製のケースに入れ、PCバッグに入れて持ち歩いています。
自宅で電子書籍を読む時は、Compass 2 for iPad というかっこいい iPad スタンドを買おうと思っていました。
Amazon: Twelve South Compass 2 for iPad ブラック
Compass 2 は Apple Store 銀座に展示されているらしいので、銀座に行った際は実物を見てから買うか決めたいと思っています。
でも、安定感は良くなさそうですね。
Compass 2 を購入する前に、とりあえず仮のつもりでダイソーでタブレットスタンドを買ってきたのですが、これが意外と安定感があり、折りたたんでバッグに入れて持ち歩きやすく、Apple Pencil も一緒に置けるなど便利なのでそのまま使っています。
スピーカーの完成度は高い
スピーカーは左右2つずつ、計4つあるおかげか、音には立体感があってかなり良い感じです。
iPad Air のように音楽再生中に背面がビリビリ震えることもありません。
ただ、本体が薄いためか低音は弱いです。
私は音楽を楽しむためにはあまり使っていませんが、寝転んでネット動画を観たいときに iPad Pro を使うことがあります。
カメラは出っ張っているが、机に置いてもガタつかない
iPad Pro 9.7インチはカメラが出っ張っています。
しかし、机に置いてもガタつきません。
なぜかというと、カメラのある右上端部分が少しだけ反り返っているためです。
キーボードについて
iPad のソフトウェアキーボードは、私は日本語入力が非常にやりづらいと感じています。
そこで、以下のアプリを購入しました。
片手キーボードPROは、1度購入すれば iPhone・iPad 両方で使えるキーボードアプリです。
Google 日本語入力のオープンソース版である Mozc を iOS に移植し、フリック入力できるようにしたものです。
どのアプリでもフリック入力で日本語を入力できるようになります。
スクリーンショットを見ていただければわかると思いますが、画面の端から少しだけ上に浮かせて配置することができます。これにより、画面下から出てくるコントロールセンターが誤作動で表示されてしまうことを防げます。
表示色もカスタマイズできます。
Apple Pencilについて
Apple Pencil の精度や使いやすさは素晴らしいです。とても快適に絵が描けます。
試しに、普段ワコムの大きな液タブを使用しているイラストレーターの方に iPad Pro + Apple Pencil を使っていただいたところ「iPad Pro の方が描きやすい」とおっしゃっていました。
その理由としては、ワコムの液タブの場合ガラス面が厚く、ペン先から液晶面までに距離があるため「ペン先の位置と線が描かれる位置に少しずれがあるように見える」のですが、iPad Pro はペン先からほとんど距離がないためです。
また、大型の液タブは発熱が大きいですが iPad Pro は絵を描いている程度ではほとんど発熱しませんし、液晶のピクセル密度や発色などの品質も高いです。
iPad Pro + Apple Pencil で使えるアプリは以下の記事にまとめています。
関連: iPad Pro + Apple Pencilお絵かきアプリのまとめ | Stocker.jp / diary
ただ1つ気付いたことは「普段絵を描かない私は、Apple Pencil があっても絵を描くようにはならない」という事です。
まとめ
iPad Pro は、私は以下の用途に使いやすいと思っています。
- Kindle などの大判電子書籍を読む
- 寝転んでネット動画を観る
- Apple Pencil で絵やラフスケッチを描く
iPad(第3世代)は購入から3か月後にはほとんど使わなくなってしまいましたが、iPad Pro は軽量で持ちやすい事や動作がサクサクな事もあり、購入から半年経った今もほぼ毎日使用しています。
10インチ前後のタブレットをお探しの方にはお勧めできると思っています。
Apple: iPad Pro – Apple(日本)
Amazon: iPad Pro Wi-Fiモデル 9.7インチ 32GB ローズゴールド