Affinity User Group JAPANの活動として、Affinity製品を使用しているプロのWebデザイナーの方のインタビュー動画を撮影したのですが、その際撮影のお手伝いをさせていただきました。
インタビューに応じていただいたのは株式会社インターフィールの勝谷元気さんです。
動画は以下からご覧いただけます。
勝谷元気さん(@nibushibu)は2014年のAffinity Designer Beta版の頃から使用されているそうで、Webサイトの制作だけでなく、印刷物もAffinity Designerで作られているとのことです。
撮影・編集・アップロードされたYMRchannelではAffinity Designer NINJAというAffinity Designerの日本語チュートリアル動画を配信されています。
なお、このインタビュー動画には翻訳者の方に翻訳していただいた英語の字幕をつけています。
なぜわざわざ英語の字幕をつけたのかという話ですが、最近Affinity User Group JAPANの活動が海外から注目されているようで、Twitterで頻繁にリプライやダイレクトメッセージをいただくことが増えました。
7月19日に私の教室で開催する予定のAffinityイベントに、なんと140名以上の申し込みがあったことが特に注目されているようで、イベントに対する質問なども頂きました。
そのため、私たちの活動を海外のAffinityユーザーの方にも知って頂けるよう英語の字幕を付けました。
Affinity User Group JAPANミーティング #1 – connpass
なおこのイベントは30名定員となっていますが、キャンセル待ちにお申し込み頂いた方には動画をお送りする予定となっております。ご興味があれば今からでもお申し込みください。
会場を貸して頂ける企業を探しています
今後、Affinityのイベントを開催する際に私の教室(定員30名)では足りないと感じており、東京都内(できれば渋谷・新宿付近)で100名前後の人を収容できる会場を貸していただける企業を探しています。
無償で会場を貸して頂ける企業がいらっしゃれば、ぜひご連絡頂けると幸いです。
お問い合わせは以下のお問い合わせフォーム、またはTwitter @Stocker_jp までお願いいたします。
前回の記事とその影響について
前回の以下の記事は3日間で56,000ページビュー、はてなブックマークで1000ブックマークありました。
記事が出る前、Affinity Publisherは日本のMac App Storeで私が確認した範囲で最高で6位でしたが、記事が出た翌日Affinity Publisherは日本のMac App Storeで2位になりました。あわせて、Affinity DesignerとAffinity Photoの順位も3位・4位になっていました。
Affinity Publisherは本来InDesignのような「印刷物を制作するためのアプリ」ですが、現在日本語の組版機能が非常に弱いため日本語の印刷物を制作するには適していません。
しかし、そのアプリが2位になったというのはとても興味深い現象だと私は思っています。
Affinity Publisherの順位が上がったのは、恐らく有名なデザイナーの中村勇吾さんにツイートしていただいた影響も大きいと思います。
ツイートを拝見する限りIllustratorを使いたくなくなっていたそうで、Affinityをかなり気に入っていらっしゃるようですね。
海外のAffinityユーザーについて
私は最初、Affinity製品を利用している方は、Adobeよりも安いことが気に入っているのかなと思っていました。
しかし、海外のAffinityユーザーの方々とやり取りしていて、彼らがAffinityを好きなのは安いからではなくAffinityの方が動作が軽かったり優れているからということに気づきました。
ちなみに、中村勇吾さんのツイートに対して、ドイツの方は以下のように返信を送っていました。
ドイツは世界で2番目にAffinityユーザーが多いそうです。
※「購読性」とはサブスクリプション(月額制)のことだと思われます。
Adobe公式フォーラムでの評価
Affinity Designerが海外でどのように評価されているかは、以下のAdobeフォーラムを見るとわかりやすいかもしれません。
Make Illustrator multi threaded on CPU – Adobe Illustrator Feedback
4ページほどありますが、ページ内検索で「Affinity」と検索してみるとAffinity Designerに関する投稿が見つかります。
一部をざっくり訳してみましたが、だいたい以下のような感じでした。
安定した超高速のベクトル・ソフトウェアを作ることが可能であることは明らかです。Serifのような中小企業にでも可能なことなので、Adobeのような企業にとっては朝飯前でしょう。
私は最新のMacBook Pro 2018(Core i9、メモリ32GB)を持っているが、もしAffinity Designerと比較するなら、Adobe Illustratorは本当にとても遅い。例えばAffinity DesignerはAdobe Illustratorを破壊するでしょう。
ファイルを開く、書き出す、ナビゲートする、リストを拡大/縮小するには長い長い時間が必要です。そして、Adobeは他のどのクリエイティブ企業よりも多くの費用を請求しています。
Affinity Designerのような若いソフトウェアが、Illustratorのような歴史的ソフトウェアに比べて、多くの面で優れているとは考えられません。
あなたはAffinityのスピードと信頼性そして正確さに気づくでしょう。
・より良いCPU、RAM、GPUの活用
・ より良いスナップとデザインの最高の精度
・ 巨大なアートボードの管理
・膨大な数のファイルを開く(例:FreeHand、CorelDrawなど)
・ ページ番号付きのクイック管理(Aiは2秒ごとに停止します)
・軽量なファイル
そして私は続けることができます…
ADOBE WAKE UP !!!
Adobeの公式フォーラムなのに、AffinityよりIllustratorを支持する方が見当たらないのが意外でした。
Affinity Tutorialsのフランクさんの場合
とくにAffinity製品への熱意がすごいのがドイツのAffinity Tutorialsのフランクさんで、これまでのAffinity User Group JAPANの活動などについて私に取材いただき、以下のような記事にして頂きました。
Affinity – Big in Japan – Affinity Tutorials
本文はドイツ語ですが、Google Chromeの右クリックで[日本語に翻訳]または以下のリンクでGoogle翻訳の結果を見ることができます。
日本のユーザーグループの活動を記事にしていただいただけでなく、私が「日本語のAffinityのコンテンツが少ない」と言ったら「自分でドイツ語のコンテンツを日本語に翻訳する。そのために日本語を再度学ぶ」と言っていただけました。
さらに、私が「Affinityアプリには日本語対応に問題があり、たとえば日本語の入力中にバグやあったり、縦書きができない」などの話をしたら、Serif社の開発者の方にすぐメールしていただけました。
この記事の最初に紹介した動画も、フランクさんが英語をドイツ語に翻訳し、ドイツ語の字幕を付けて頂きました。
今後は日本だけではなく、海外のAffinityユーザーの方や開発者の方とも連絡を取り合いながら日本語の解説コンテンツを増やしたり、Affinityアプリの日本語対応を改善していただけたりするよう活動していきたいと考えています。
謝辞
なお、ドイツのフランクさんやSerifの方とのやりとりの際、渡辺竜さん(@rriver)にアドバイスを頂いたり、代わりにメールを送って頂きました。ありがとうございます。
渡辺さんは Rriver というブログでAffinity Designerの日本語解説記事を多数執筆されており、2019年7月からフリーランスになられたそうです。