Web制作で以前から気になっていたことについて、Twitter のアンケート機能でアンケートを取ってみました。
アンケートの実施期間は2016年1月〜2月です。
回答者の属性について
Twitter のアンケート機能では「誰が回答したか」は質問者でも見ることかできません。
それぞれの質問の回答件数は100件以上で、普通に考えれば私のフォロワーの方が多いと思われます。
(ご回答いただき、ありがとうございます。)
私のフォロワーの方は東京の方が多いですが、Twitter アナリティクス によると、近畿、大阪、中部、福岡、東北など日本全国様々な地域の方がいます。
98% が日本在住の方です。
フォロワーの方の興味関心としては、モバイル、テクノロジー、Webデザイン、コンピュータープログラミングなどとなっています。
性別(推定)は 73% が男性、27% が女性となっています。
DOCTYPE宣言はHTML5かXHTMLか
最近、HTMLコーディングする際のDOCTYPE宣言はどちらを使っていますか?(アンケート)
— なつき㌠ (@Stocker_jp) 2016, 2月 1
「最近、HTMLコーディングする際のDOCTYPE宣言はどちらを使っていますか?」という質問に対して、87% の方が HTML5 と回答しました。
現在サポートされているWebブラウザーはどれも HTML5 をサポートしているので XHTML を使用する必要はないと思うのですが、13% の方は IE8 以下の対応や習慣、会社の規則などでしょうか?
IEはどのバージョンまでサポートするか
コーディングの際、IE はどこまでサポートしていますか?(アンケート)
— なつき㌠ (@Stocker_jp) 2016, 2月 2
「コーディングの際、IE はどこまでサポートしていますか?」という質問に対して、最も多い回答は「IE9〜IE11 をサポート」でした。
- IE11 のみサポート: 27%
- IE9〜IE11 をサポート: 35%
- IE8〜IE11 をサポート: 12%
- IE は完全無視: 26%
2016年1月の、これだけは押さえておきたいWeb関連の動き という記事にも書きましたが、Windows Vista の IE9 は2017年までサポートされますが、既に Vista ユーザーはほぼいない(1%〜1.4%程度)ため、IE のサポートは事実上 IE11 のみで良いと思われます。
しかし、古い IE を使用し続ける方も一定期間いることなどから IE9〜IE11 をサポートする制作者の方が多いのかもしれません。
「IE8〜IE11 をサポート」する制作者の方は 12% と最も少なく、Microsoft のサポートが終了した IE はほぼ切り捨てられているようで安心しました。
私が少し意外だったのは「IE は完全無視」の割合で、私は 5% 以下くらいを予想していたのですが 26% と意外に多かったです。
「ひょっとして、仕事でのコーディングではなく個人サイトや趣味で作ってるサイトの話だと思われてるのかな?」と思い、以下のように「仕事で」ということを強調して引用ツイートをしたのですが、その後回答者の方が増えても「IE は完全無視」の割合は変わらず、ずっと 25% 前後を保っていました。
IEはどこまでサポートするかアンケート実施中です。IE完全無視の方も結構多いのですが、仕事でもIE完全無視でコーディングされているのでしょうか…?
良かったら「仕事でコーディングする場合」ということでご回答いただけると幸いです。 https://t.co/Brm6f6e6Le— なつき㌠ (@Stocker_jp) 2016, 2月 2
私でさえ IE11 くらいは確認するのですが、「IE は完全無視」という方は「IE ユーザーの割合は現在はそれほど多くないから切り捨てても構わない」ということなのか、「他のWebブラウザーできちんと表示されていれば IE11 でも問題はほぼ起きないので確認する必要はない」ということなのか…気になります。
Twitter のアンケート機能で回答を求めたい気もしますが、選択肢をどうしようかなぁと思っています。
RetinaディスプレイのPhotoshopでカンバスサイズはどうしているか
「Retina ディスプレイの Mac や HiDPI の PC で、Photoshop でWebデザインカンプを作る時カンバスサイズはどうしていますか?」という質問に対しては、50% の方が「カンバスは縦横2倍サイズで100%表示」していると回答しました。
RetinaディスプレイのMacやHiDPIのPCで、PhotoshopでWebデザインカンプを作る時カンバスサイズはどうしていますか?(アンケート)
— なつき㌠ (@Stocker_jp) 2016, 1月 1
Mac の「Retina ディスプレイ」とは従来のディスプレイに比べて縦横のピクセル数が2倍で、フォントや UI なども縦横2倍の大きさで表示されている、つまりテキストなどがこれまでのディスプレイに比べてより鮮明に表示されているディスプレイのことです。
Windows では「HiDPI ディスプレイ」などと呼ばれますが、同じようなものです(こちらは厳密に縦横2倍ではないものもあります)。
たとえば、Microsoft の Surface Pro シリーズなどが HiDPI ディスプレイにあたります。
Retina ディスプレイでPCサイトのカンプを作成する場合、従来通りのサイズで作ろうとすると 100% 表示した時に小さく表示されてしまうため 200% 表示する必要があるほか、Retina ディスプレイ用に縦横2倍サイズで書きだそうとすると画像がぼやけてしまう場合があります。
そこで、最近はカンバスは縦横2倍サイズで新規作成し、100% 表示にしている方が多いのでは?と思って質問してみたのですが、やはりそのような方が多くなってきているようです。
Retina ディスプレイに対応しない場合は 50% サイズで書き出せば良いだけですし、対応する場合はそのまま 100% サイズでも書き出せば良いので楽だと思います。
選択肢に「その他(リプください)」を設けていたのですが、特にリプライ・メンションはありませんでした。
まとめ
今回はたくさんの方にご回答頂き、ありがとうございました。
結果はおおむね私が予想した通りの結果でしたが、「IE は完全無視」の割合など意外なものもありました。
昔に比べて、Web制作者の方が古い IE のバージョンを気にしなくなっているのかもしれません。
このようなアンケートは1年に1回くらいやってみて、推移を見てみるとWeb制作の移り変わりが見れて面白いかもしれませんね。