au版 iPhone 5 を購入したので、ファーストインプレッションを書いてみました。私は SoftBank の iPhone 4 からの乗り換えで、電波状況に不満があったため今回は au に乗り換えました。
体験後はiPhone 4に比べ期待していた以上に良くなっていました。それほど期待していなかった部分が意外とよくなっていったという箇所もありますし、期待していたけれどそれほどではなかったと言う箇所もあります。
全体的には非常に満足しており、 iPhone 4から乗り換えて良かったと心から思っています。
購入まで
私は下北沢に住んでいて仕事は渋谷でしているのですが、最近非常にソフトバンクは繋がりにくくなったと感じていました。
自宅で音声通話をしている時も5分から10分で突然切断されるなど、生活に支障がではじめていました。なので今度 iPhone 買うときは au にしようと思っていました。
iPhone を予約開始当日に近所の携帯ショップで予約しました。最初は auショップに行ったのですが、非常に混雑していたため、ドコモやソフトバンク、au などいろいろなキャリアを扱っている携帯ショップに行ったところ、全く並ばずに予約できました。
iPhone 5 発売日は2名ほど並んでいましたが、au ショップなどに比べかなり待ち時間が短く済んだと思っています。
購入直後
iPhone 5 の電源を入れ、Apple ID を入力して iCloud の設定をします。
iCloud や iTunes を使った復元は選択しませんでした(復元しなくても連絡先などは iCloud で同期されますし、iPhone 4 には不要なアプリもたくさん入っていたため)。
携帯ショップを出て、下北沢駅のホームに立って画面を見たところ、いきなり LTE が入っていました!(下の画像は iPhone 4 で iPhone 5 を撮影)
こんなところにもうLTE の波が!と感動したのですが、残念ながらその後下北沢駅のホームに行っても LTE が入る事はありませんでした。 orz
ちなみに携帯ショップから下北沢駅のホームまでは1.5分程度だったのですが、この時点で既にアドレス帳などの同期は完了しており、さすが iCloud 便利だなと思いました。
iPhone 5の第一印象
とにかく、はじめて持った瞬間「軽い!」と思いました。
iPhone 5 の写真を見て「長い」という方がたくさんいらっしやいますが、実際手に持つと「長い」より先に「軽い」ことが印象的でした。
発表の時 112g と言っていて、「さすがに 120g の間違いでは(大して変わらないけど)」と思っていたのですが、ほんとに 112g みたいです。
まるでモックのような軽さです。
そして「薄い」ということも非常に印象的でした。iPhone 4 に比べ明らかに薄くなっています。
「長い」ということはその次くらいの印象でした。
iPhone 4の時はカバーを付けて使っていたのですが、 iPhone 5 はしばらくカバーをつけずにそのまま使うことに決めました。
黒モデルは特に傷がつきやすいらしいですが…
長くなったことで何が変わったか
iPhone 5は、アイコン1個分、縦に長くなっています。
既に iPhone 5 に対応している Tweetbot などのアプリであれば、今までよりたくさんのツイートを一度に見ることができたりと、非常に一覧性が高いです。
個人的には、 iMessageでメッセージを見ながらキーボード入力がしづらいと感じていたのですが、そこが改善されたことが非常に良かったと思っています。
ちょっと驚いたのは、横持ちで文字入力するときに、フリック入力と変換候補が同時に表示されるということです。
今まで変換候補はキーボードの上に表示されていたのでこれはうれしかったです。
そして、対応したゲームは非常に迫力がアップしました。
ちょっと横に伸びただけでは大して変わらないのではと思っていたのですが、実際はかなり迫力が出たように感じます。
下の画像は、 iPhone 5 に対応している アスファルト7: Heat というレースゲームです。
私の場合、特に長くなったからといって操作しづらいとか間違ったところを押してしまうといったことはありませんでした。
ただ、こればかりは人によると思います。
カメラの画質・保存速度向上
次に変化を感じたのがカメラの画質です。
iPhone 4も購入した時は「意外と暗い場所に強いな」と思っていたのですが、 iPhone 5 はそれをはるかに上回るほど暗い場所に強くなっています。
下の写真は、 iPhone 5 で HDR 撮影をした夜景です。
そして iPhone 4 に比べ鮮やかになったように感じます。
カメラユニット iPhone 4S と同じかと思っていたら 4S とは違うそうで、ソニー製のものを使用しているそうです。
これらの写真は、撮影しただけで一切加工はしていません。料理もかなり鮮やかに見えます。
さらに、保存速度も大幅に向上しています。
特に、iPhone 4 では時間のかかった HDR 写真の保存が1秒未満で終わる場合が多く、写真撮影が快適に感じました。
音質・ヘッドフォンの向上
iPhone 5 の音質に関しては付属の EarPods ばかりが注目されていますが、私は本体から出力されるアナログ音声も鮮明で良い音になったのではと感じています。
iPhone 4の時は、試しに3.5万くらいのヘッドフォンを接続してみても正直良い音が出ませんでした。
一時期 iPhone 用のヘッドフォンアンプを買おうかと迷っていたほどです。
しかし iPhone 5 で今までと同じヘッドフォンを使った場合でも、音が鮮明になったと感じています。
既に言われている通り、新しい付属ヘッドフォン「EarPods」はかなり音質が向上しています。
具体的に言うと、低音が今までよりもしっかり出ており、ボーカルの声も聴きやすくなったと感じています。
ケースも付属しています。
2005年ごろ ¥9,800 で購入した Panasonic のヘッドフォン(カナル型=耳栓型)と比べても、それほど悪くない音だと感じました。
静かな部屋で聴くには EarPods の方が良いかもと思いました。
ただ、カナル型と違い、周りの音が聞こえやすいため電車内などうるさい場所では音が聴きづらいです。
Macのことえりのユーザー辞書と同期?
日本語入力で変わったと感じたことは、横持ちの時にフリックキーボードの隣に候補が出るようになったほかに、Mac の「ことえり」のユーザー辞書に登録した単語が変換候補に出てくるということです。iCloud で同期しているのでしょうか。
ただ、私の場合「設定>一般>キーボード入力>ユーザー辞書」を確認したところ、なぜか「あ〜ほ」の候補までしか登録されていませんでした。
数が多すぎて登録できなかったのでしょうか…
あと、iPhone 4 に登録していたはずの単語が登録されていませんでした。
私は普段は「Google日本語入力」を使っているのですが、不具合で「ことえり」に乗り換えようと思ったことがあって、Google日本語入力からエクスポートしたユーザー辞書を正規表現でことえり用のユーザー辞書形式に変換してインポートしていました。
普段ことえり以外の日本語入力システムを使っている方は、そのようにしておくと便利かもしれません。
Siriは期待はずれだったが、しかし
iPhone 4S の時から話題になっていた Siri も試してみましたが、私の場合は期待はずれな結果になる場合が多く、残念でした。
「Siri がとても使える」とおっしゃっている方は、何かコツでもあるのでしょうか?
もしあるなら教えていただきたいです。
Siri そのものは残念でしたが、私が言った言葉はほぼ的確に認識できていることに気づきました。
そこで、使わないだろうと思っていた音声認識を使ったところ、かなり的確に言葉を認識してくれることに気づきました。
音声認識は文字入力できるところならどこでも、キーボードの左下にある音声認識アイコンをクリックすると起動します。
Twitter にツイートするときなど、キーボードだけでは長文が辛かったのですが、基本音声認識+間違ったところだけキーボードで修正することで、かなり快適にツイートすることができました。自宅など人がいないところではかなり使えると感じました。
ちなみに、この記事は Mountain Lion の音声認識機能を使って書いています。なかなか快適です。
角が削れたおかげで持ちやすくなった
iPhone 4 の時ケースをつけていた1番の理由は、「そのまま手で握ると痛い」ということと「側面がつるつるしていて滑りそうで怖い」ということでした。
iPhone 5 では角が削れたおかげで手で握った時に痛くなくなったことと、側面や背面がわずかにざらざらしているおかげで滑りにくそうです。
追記: Wi-Fiと3G/LTEの自動切り替え
これは多分 iOS 6 の新機能だと思うのですが、どうやら「Wi-Fi で繋がらなかった時自動的に 3G/LTE に切り替え」してくれるとようです。
今まではいちいち Wi-Fi をオフにする必要があったのでかなり便利になったと思うのですが、あまり評価されていない(気づいてない人が多い?)ようですね。
新しい「マップ」攻略法
iOS 6 から搭載された Apple のマップは色々言われていますが、個人的には新しいエンターテイメントの形だと思っています。
例えば代田橋駅に行こうとすると、なぜかマップ上には代田橋駅が2つあります(実際は1つしかありません)。
「これはどっちが本物かな?」と考えたり、実際にドキドキしながら現地に行ってみることを楽しむアプリだと思っています。
「そんなことして遊んでる暇はない」という無粋な方は「駅名で検索し、ピンが刺さったほうが本物」と覚えておくか、Safari から Googleマップでも使えばいいと思います。
このマップのデータの出処ですが、私は MapFan で使われている「インクリメントP株式会社」のデータではないかと思っています。
なぜそう言えるかというと、マップの右下をめくると「iPCのデータ」と表示されるからです。
もちろん MapFan の地図にはこんな間違いはありませんし、iOS 6 のマップはところどころ非常に古いところもあれば新しいマップも混じっている不思議な状態になっていますが、MapFan の地図にはそのようなことはないようです。
ということは、長い目で見れば MapFan 程度の使い勝手にはなるのかなと思っています。
auの電波はまあまあ。LTEはこれからに期待
個人的に一番困っていた、下北沢-渋谷間の井の頭線車内の電波状況は「SoftBankよりはマシ」という感じでした。
SoftBank だと、Twitter は見れてもSafari でWebページは見れないということが多かったのですが、au は一応表示をすることができるという程度でした。
追記: 2012/10/1 現在、下北沢-渋谷間の井の頭線車内ではかなりの確率で LTE が掴めています。新宿-秋葉原間もほぼ LTE 掴めて高速でした。
下北沢-新宿-赤羽間地上線は、TwitterやSafari使うと、ところどころ繋がりにくかったりページの表示が極端に遅い場所あり。
ただし、小田急線新宿駅ホームで一応つながったし、SoftBank よりはマシ。電波は3Gと○でLTEはつかめませんでした。
LTE がつかめれば、場合によっては Wi-FI よりも速い速度で通信できるようですので、これからの LTE エリア拡張に期待したいところです。
追記: バッテリーについて
どうやら、iPhone 5 は SoftBank と au でバッテリーの持ちが違うようです(au の方がバッテリーが持つ)。
詳しくは以下の記事に書いてありました。
まとめ
iPhone 5 の改善点は、1つ1つは小さなものかもしれませんが全体として非常に便利で快適になっており、「人生を豊かにするアイテム」といっても過言ではないと思っています。
iPhone 4S のユーザーであれば無理して買い換える必要はないかもしれませんが、iPhone 4 やそれ以前のユーザーであれば、ぜひ買い替えをおすすめしたいです。
Siri、音声認識、LTEのエリア、マップアプリなどはこれから良くなっていくでしょうから、日々どのように変化していくのか楽しみに iPhone 5 を使っていきたいと思っています。