Macintosh HDを整理し、空き容量を効率よく増やす方法

MacBook Air などのラップトップ型の Mac を長く使っていると、Macintosh HD(内蔵ハードディスクや SSD などのストレージ)の空き容量がなくなってきて困ることもあるかと思います。

私の場合、MacBook Air の 256GB モデルを使用しており、先日どうしても Macintosh HD に 64GB 以上の空き容量が欲しかったので、以下の方法を試したところ 90GB 以上の空き領域を作ることができましたので紹介します。

※この記事は、ファイルの移動や削除、パーティションの作成などについて書いています。それらの作業を行う際は、必ずバックアップを取ったうえで作業を行い、必要なファイルやパーティションを誤って削除しないよう、細心の注意を払って作業を行ってください。
この記事を参考にしたことで発生した、いかなる損害も一切補償できません。

何がHDを占領しているか調べる

画面左上(メニューバーの左端)のアップルマーク()をクリックし、「この Mac について」をクリックします。

mac-hd-1

「詳しい情報…」をクリックします。

このMacについて

一覧から「ストレージ」を選択します。
オーディオ・ムービー…などは以下のファイルのことを示しています。

オーディオ

iTunes に登録している音楽ファイル、iPhone などで録音した音声(iTunes で同期した時に Macintosh HD に保存される)、GarageBand で作曲したもの、その他 MP3 などの音楽データ。

一般的には、音楽データは Finder のサイドバーの「ミュージック」フォルダ内に含まれます。

ムービー

動画ファイル類。
一般的には、動画データは Finder のサイドバーの「ムービー」フォルダ内に含まれます。

ただし、iTunes に登録している動画はここではなく、「オーディオ」に入ることがあります。

写真

画像ファイル類。一般的には、デジカメや iPhone の写真を iPhoto アプリで取り込んだもの。
Adobe Lightroom で取り込んだものも含みます。
写真でない画像ファイル類が含まれることもあります。

一般的には、動画データは Finder のサイドバーの「ピクチャ」フォルダ内に含まれます。

アプリ

アプリケーション。
一般的には、アプリケーションは Finder のサイドバーの「アプリケーション」フォルダ内に含まれます。

バックアップ

Time Machine を「入」にしている時、外付け HDD や Time Capsule にバックアップされる前の一時的なデータ、あるいはローカルバックアップファイルがこれに該当します。

「ローカルバックアップ」とは、OS X 10.8 以降の Time Machine の新機能で、外付け HDD や Time Capsule が接続されていない状態でも、最近上書きしたファイルや削除したファイルを最大2日前くらいまで戻せるようにする機能です。

「ローカルバックアップ」のファイルは、一時的に大きくなっていても 2〜3日で消えますし、もし Macintosh HD の空き容量が減ってきた時は自動的に消されるためあくり気にしなくてよいと思います。

なお、Finder で「Macintosh HD」のアイコンを選択して command + i キーで情報を表示した時に表示される空き容量には「ローカルバックアップ」の容量は含まれません。

その他

それ以外のファイル(書類フォルダやダウンロードフォルダ、デスクトップにあるファイルなど)が含まれます。
Macintosh HD の空き容量が少ない場合、大抵「その他」のファイルが多くなっているのではないでしょうか。

どのフォルダの容量が大きいか調べる

上記の方法で、たとえば「オーディオ」や「ムービー」の占める割合が大きかった場合は、それぞれ音楽や動画ファイルを削除するか外付け HDD に移動するなどすればよいのですが、「その他」が多い場合は、まずどのフォルダの容量が大きいか調べます。

Mac には、フォルダ別にどれくらいの容量があるかを調べるアプリがあるのですが、今回は無料で利用できる「DiskWave」というアプリを紹介します。

DiskWave は、以下のサイトからダウンロード可能です。
(ページ右上の「Download DiskWave…」という青い文字をクリックします)

DiskWave を起動し、「Macintosh HD」をクリックし、そのまましばらく待ちます。

DiskWave

しばらく(場合によっては数分)経つと、「Users」などのフォルダ名の横にファイルサイズが表示され、ファイルサイズが多い順に表示順が変更されます。

赤字で表示されているのは、特に容量の大きいフォルダです。

DiskWave

「Users」などをクリックしてフォルダをたどっていくと、どのフォルダやファイルの容量が大きいのかがわかります。
外付け HDD に移動しても構わないファイルは移動し、削除しても構わないファイルはゴミ箱に移動しましょう。

フォルダやファイルを選択し、「Trash」をクリックすると選択しているものをゴミ箱に移動します。

「Reval(Finder アイコン)」をクリックすると、そのフォルダを Finder で開きます。

外付けHDDやTime Capsuleの選び方

「Macintosh HD に常に入れておく必要はないが、削除したくはない」というファイルがたくさんある場合、外付け HDD または Time Capsule にファイルを移動しておくと便利です。

外付け HDD は、一般的な用途であれば USB 3.0 のモバイルタイプ がおすすめです。

USB 2.0 のものだと非常に速度が遅く、Thunderbolt 対応のものだと Mac では速度が速いですが非常に高価です。
モバイルタイプのものは 小型で持ち運びやすいだけでなく、動作音が静か です。

WD ポータブルHDD

私は、外付け HDD は↑の WD Elements Portable 2TB を使っています。
容量の割には安価で、1TB モデルや 500GB モデルもあります。

私は、Mac の「ディスクユーティリティ」アプリを使って 500GB と 1500GB のパーティションに分けて、それぞれ Time Machine バックアップとデータ保管用として使用しています。

Apple の Time Capsule を購入した場合は、一度設定すれば自宅に帰って MacBook を起動する(あるいはスリープ状態で Power Nap を入にしている)だけで、自動的にバックアップがとられるようになります。

最新型のものだと無線LANで高速に通信できますが、少々高いです。

Amazon: Apple AirMac Time Capsule – 2TB ME177J/A

旧型のものだと、新型よりはだいぶ安く買うことができます。

Amazon: Time Capsule 1TB MC343J/A

なお、Time Capsule は公式にはパーティションを分けて使用することは推奨されておらず、実際にパーティションを分けて使用すると色々な問題があるようです。

参考: [Mac] Time Capsuleをパーティション区切ってTime Machine + NASとして使うって危険かな? | Appleちゃんねる

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「写真」アプリやLightroomのライブラリを外付けHDDに移動する

「写真」アプリの場合

「写真」アプリのライブラリは、写真を取り込むときや利用する時にさえアクセスできればよいので、よほど頻繁に利用するのでなければ、外付けHDDに移動しておけば Macintosh HD の空き容量を増やすことができます。

Finder で「写真」アプリのライブラリを外付け HDD に移動するには、「ピクチャ」フォルダと外付け HDD の両方を Finder で開いておき(Finder ウインドウをクリックしてから command + N キーで複数の Finder ウインドウを開けます)、command キーを押しっぱなしにしながら「写真ライブラリ.photoslibrary」などのファイルを外付け HDD にドラッグすると移動できます。

その後、外付け HDD 内の「写真ライブラリ.photoslibrary」をダブルクリックで「写真」アプリを起動します。

Lightroomの場合

「写真」アプリと同じ方法で、「ピクチャ」フォルダ内にある「2016」などの年号のフォルダと「Lightroom」フォルダ(Lightroom.lrcat ファイルが入っているフォルダ)を外付け HDD に移動します。

Lightroom を起動し、起動時に表示されるダイアログで「別のカタログを選択」をクリックするか、起動後にメニューの[ファイル>カタログを開く]から移動先 HDD のカタログファイル(Lightroom.lrcat)を選択します。

ストレージの速度は重要だが、容量も確保したいという場合

MacBook Air などに搭載されている SSD は、読み書き速度が非常に高速ですが、容量あたりの単価が高く、大容量の SSD は(MacBook Air に搭載できるような小型のものは)ないため、大量のデータを保存したい場合は外付け HDD に、ということになります。

しかし、Apple Store(オンライン含む)で iMac を購入する時に選択できる Fusion Drive であれば、1TB の HDD と、128GB の SSD の両方を含み、よく使用するデータのみ自動的に SSD に配置されるため、速度と容量のどちらも確保できるといわれています。

私は、Retina ディスプレイの iMac が発売されたら、Fusion Drive にカスタマイズして購入しようと思っています。

その他、参考になる記事

Mac の調子が悪くなってきた方や、快適に使い続けたい方はこちらを参考にされてください。

私が月に1度やってるMacのメンテナンス方法 | Stocker.jp / diary

Macintosh HD の空き容量が少ない方は、以下の記事も参考になると思います。

ハードディスクの空き容量が極端に少なくなる場合の対処方法 | Apple サポートコミュニティ

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