¥2,200/月で最新のPhotoshopが使えることをご存知ですか

新年あけましておめでとうございます。

1月7日から8日にかけて「Photoshop CS2 が無償化!?」とちょっとした騒動になり、その後 Adobe から「正規ライセンスを所有されていないお客様のご利用はライセンス違反となり得る旨、ご理解の上ご利用いただけますようお願い申し上げます。」という非常にもやっとしたプレスリリースが公開されました。

Adobe のブログには「不特定多数の皆様に向けて無償でライセンスを提供しているという事ではございません。」と書いてあるので、結局「CS2 のライセンスを持ってない人はダメ」という事だと思います。

Twitter などでは CS2 無償化騒動について非常に騒がれていて、「Photoshop を使ってみたいけど高すぎる」と思っている方は、想像していた以上に多いのかなぁと感じました。

さて、「Photoshop を使ってみたいけど高すぎる」と思っている皆様は、「月額 ¥2,200 で最新の Photoshop を利用できる」ということはご存知でしょうか。
これは、アカデミック(学生向け)ライセンスではなく、どなたでも利用でき、もちろん Adobe が提供する正規のライセンス です。

これは、Adobe の「単体サブスクリプション」とよばれるプランで、Photoshop はもちろん、Illustrator や InDesign、Dreamweaver、Premiere Pro なども月額 ¥2,200 で最新版が利用できます。

adobe subscription

ただ、月額 ¥2,200 のプランは「年契約した場合の月あたりの価格」であり、月契約の場合は月額 ¥3,200 となります。
また、あくまで「製品単体」の価格であり、例えば Photoshop と Illustrator を使用する場合は月額 ¥4,400 となります。

単体サブスクリプションの契約方法

アドビストア にアクセスし、「アドビ製品>Photoshop CS6>購入ガイド>Creative Cloud」とリンクをたどっていくと、表の中に「単体サブスクリプション」の文字があり、その右に「2,200円/月額」というリンクがありますので、そこから契約できるようです。

単体サブスクリプションがお得になるケース

ざっと思いつくのはこんな感じでしょうか。

  • 趣味で Photoshop を使ってWebデザインをしていて、最新の Photoshop はデザイナー向けの機能が便利になったと聞いたので最新のものを使いたい。Illustrator もたまに使用するが、古いバージョンを既に持っており、それでも構わない
  • 写真家で、Adobe CS 製品の中で Photoshop しか使わない。しかし「チルトシフト」や「フィールドぼかし」など、最新の Photoshop にしかない機能を使いたい
  • Illustrator を使用して複雑なイラストを制作したい。古い Illustrator ではメモリ不足が出たりフィルター処理に時間がかかるため、64bit 対応の最新の Illustrator を使いたい
  • 制作会社で3ヶ月だけデザイナーが増え、PC はあるが Photoshop のライセンス数が足りない

ちなみに、Photoshop は最新の CS6 から、写真補正機能だけでなく、デザイン制作の効率を上げる機能がたくさん搭載されています。詳しくは以下の記事に書いています。
Webデザイナー視点から見たPhotoshop CS6の進化したところ

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でもやっぱり Creative Cloud がおすすめ

とはいえ、個人的にはやっぱり月額 ¥5,000(CS3以降を持っている場合は月額 ¥3,000)の Creative Cloud をおすすめします。
特に、Webデザインをされている方には Creative Cloud のメリットは非常に大きいです。
Creative Cloud の主なメリットはこんな感じです。

  • 1ライセンスで Windows と Mac の両方で使用できる
  • 1ライセンスで2台のPCにインストールできる
  • 常に最新版(と最新の機能)を利用できる。例えば Photoshop なら、Creative Cloud ユーザーのみ Photoshop CS 6.5 に搭載予定の「CSSをコピー」「CSSファイルをスウォッチとして読み込み」などの機能が使える
  • HTML/CSS/JavaScript などWeb標準の技術で Flash のようなアニメーションを制作できる「Edge Animate」やスマフォサイト制作に役立つ「Edge Inspect」も利用できる
  • 新しいバージョンが出る度に買い直す手間がない(古いバージョンのバグや脆弱性などは放置されることが多いので、常に新しいバージョンを推奨)
  • 突然動画編集する必要に迫られた、冊子を作らなければいけなくなった時などにアプリケーションを買いに行く必要がない

以上のサービスは全て月額 ¥5,000 の中に含まれ、別料金はかかりません。

アカデミック版のメリットはあまり無くなった

Adobe 製品のアカデミック版は、実は商用利用が可能なので、Creative Cloud 登場前は価格の面でかなりお得感がありました。
今でも「アカデミック版がお得」と勧める方もいらっしゃるようですが、今はWebデザインを仕事でされている方や企業であれば Creative Cloud が良いと思いますし、単体製品を使いたい場合であればお得な「単体サブスクリプション」もあります。

「アカデミック版がお得」というケースは、例えば「Web制作以外の用途で、複数のCS製品をWinまたはMacのどちらかでしか使わず、一度購入したら少なくとも2年以上買い換えない」場合などかなと思います。

余談ですが、今年は Adobe 製品を使ったWebデザイン制作のテクニックの記事を増やしていきたいと考えております。Twitter @Stocker_jp や Facebook ページ 共々、今年もよろしくお願いいたします。

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