2019年9月に開催された「Affinity Designer」「Affinity Photo」「Affinity Publisher」の勉強会の内容のまとめです。
登壇内容の動画やスライドが中心です。
Affinityシリーズでのテキスト処理の基礎(Web⽤途編)
大間知 聡さん(@CS5_omachi)によるテキスト処理の話です。
Affinity Publisherには日本語の禁則処理(行頭に句読点や閉じ括弧が来ることを防ぐ)という機能がありませんが、実は[検索して置換]というパネル(スタジオ)を使用することにより行頭に句読点や閉じ括弧が来ることを防ぐことができます。
「毎回こんなことやるのは面倒では?」と思われたかもしれませんが、Affinityは今後プラグイン・アドオン(拡張機能)のためのSDKを公開する予定があり、SDKが使えるようになれば1クリックで日本語禁則処理が完了するようになるかもしれません。
私は現時点では、Keyboard MerstroというMac用の自動化ツールを使用して禁則処理を自動化しています。
ちなみに、大間知さんはブログにAffinity Publisherによる高度な日本語組み版に関する記事をたくさん執筆されています。Affinity Publisherによる日本語組み版に興味がある方はぜひご覧になってみてください。
Affinityで仕事の8割がiPadになった
iPad活用イベントではおなじみの五藤晴菜さん(@haruna1221)によるiPad版Affinity Designerの話です。
ノートPCの代わりにiPadで仕事ができるようになると、荷物が軽くなるメリットは大きいですね。
そして、Photoshop形式では1.2MBのデータが、Affinity Designer形式ではレイヤー構造そのままで60KBになるなど、データが軽いのも大きなメリットですね。
「iPadを活用したい人には最高のアプリ」とのことです。
スライド資料もアップされています。
なぜAffinityを使うべきか?
藤田 聡さんは「デジタル制作の創成期からクリエイティブソフト業界の興亡を見届けてきた」そうで、古今東西のいろいろなデザインアプリに詳しい方です。
最近デザインの仕事を始めた方にはAdobeの独占でなかった時代のことは想像しにくいかもしれませんが、90年代は戦国時代でしたね。
Affinity用縦書きフォントの話
このブログの著者である庄崎 大祐(@Stocker_jp)の話です。
Affinityには現在縦書き機能はありませんが、このフォントを使用することで簡単に日本語の縦書きを実現することができます。
このフォントは私が開発したわけではなく、Affinity User Group JAPANのKazuhiko Shiozakiさんをはじめとした有志の方によってFontForge用のスクリプトが作られ、それを使用して改変・再配布が認められている無料のフォントを変換して制作しました。
縦書き用フォントのダウンロードは以下の記事からどうぞ。
既存のフォントを使用して縦書きする方法
「既存のフォントを使用して縦書きする方法はないの?」と気になった方もいらっしゃるかもしれませんが、このイベントの後に大間知 聡さんが以下のような記事を書いて頂き、そちらに掲載されています。
Affinity User Group JAPANについて
動画の最後でお話ししているAffinity User Group JAPANはFacebookグループやSlackでご参加頂けます。
Facebookグループ: Affinity User Group Japan
Slack: Join Affinity User Group Japan on Slack!
Affinityに関する質問がある場合や制作したもののツイートなどは、FacebookグループやSlackのほか、Twitterで以下のハッシュタグでもどうぞ。
#AffinityDesigner
#AffinityPhoto
#AffinityPublisher
#AFUGJ (Affinity User Group JAPANのハッシュタグ)
伝え方から考える Affinity の魅力
Adobeのイベントなどでもおなじみの長谷川 恭久さん(@yhassy)による話です。
Affinityのような新しいアプリが良いものだということを周囲に伝えたいときどう伝えるのが良いかという話を、これまでPhotoshopなどでデザインカンプを制作していた方にAdobe XDの良さを伝える時に行ったことを例に話をされていました。
私はこれからどのように活動すべきか悩んでいたため、非常に参考になりました。
ドイツのFrankさんによるQ&A
ドイツは世界で2番目にAffinityユーザーが多いそうです。Frankさん(@affinitytuts)はAffinity Tutorialsというドイツ語のブログを運営されています。
このイベントでは、FrankさんがどのようにAffinityを使用しているかという話や質疑応答が行われました。
さらにサプライズで、Affinity Photo、Affinity Designer、Affinity Publisherのライセンスをじゃんけんで勝った方にプレゼントもありました。(ライセンスはFrankさんが用意されたものだそうです)
Affinityの歌
最後は、勝谷元気さん(@nibushibu)によるオリジナルのAffinityソングの演奏がありました。
7月のイベントでも曲の一部が披露されたのですが、今回はフルバージョンでした。
以下の動画は、田中康一さんが撮影し、提供頂いた動画を私が編集したものです。
複数の動画を私が編集したものであるため、曲の最初から最後まで入っているわけではありませんのでご了承ください。
ちなみに、田中康一さんに提供頂いた動画はBlackmagic RAW形式だったためBlackmagic DaVinci Resolve(無料版)という動画編集アプリで編集してみたのですが、iMac Retina 5K 2019で処理落ちもなくサクサクと編集でき、4K 30pでの書き出しも1分かかりませんでした。
DaVinci Resolveは「Premiere Proより高機能なのに無料で動作も軽い」と聞いていたのですが、なかなか良さそうですね。
Photoshop・IllustratorユーザーのためのAffinity講座を開催します
10/19(土)14:00〜「Photoshop・IllustratorユーザーのためのAffinity講座」を開催します。
Photoshop・Illustratorとの考え方や操作の違いから、PSDが正常に開けないことがある理由、Affinityが使えるケースと使えないケースなど詳しい話をしたいと考えています。
この講座は次回から有料で開催予定ですが、今回に限り無料で開催します。
詳細やお申し込みは以下のページからどうぞ。
Photoshop・IllustratorユーザーのためのAffinity講座 – connpass
Affinity User Group JAPANもくもく会 #2も開催
Serif Labsから発売されている高機能グラフィックアプリ「Affinity Designer」「Affinity Photo」「Affinity Publisher」を使用して作業したり、何かを作ってみたり、質問したい方のためのイベントです。
「Affinity Designer」「Affinity Photo」「Affinity Publisher」のいずれかをインストールしたノートPCやMacBookをお持ち頂き、各自何かを作ったり、分からない事をほかの参加者の方に質問したりすることができます。
こちらは無料でご参加頂けます。
詳細やお申し込みは以下のページからどうぞ。