WordPressでWebサービスを作る方法(9:プラグイン)

WordPress は、プラグインを入れるだけでさまざまな機能を追加することができます。
例えば、BuddyPress というプラグインを入れればSNSのようなWebサービスが作れますし、オークションプラグイン を入れればオークションサイトを構築したり、ECサイトプラグイン を入れれば WordPress を通販サイトにすることすらできます。

先日発売された WebDesigning 8月号 の WordPress特集 でこの連載を紹介して頂きました。
その際おすすめのプラグインをいくつか紹介させて頂いたのですが、記事ではプラグインの解説が1行ずつにまとめられていたので、ここで詳しく解説させて頂きたいと思います。

WordPressのロゴ

目次

  1. PHPとは
  2. 開発環境の構築
    • MAMPやXAMPPのインストール
  3. WordPressとは
    • WordPressの仕組み
    • WordPressで作られたWebサイトやWebサービス
    • WordPressでWebサービスを作るために何をしなければならないのか
  4. WordPressテーマの作り方
    • WordPressの「テーマファイル」とは
    • WordPressのテーマファイルを作る: Free.Stockerの場合
    • functions.php とは
    • loop.php とは
  5. WordPressをWebサービス用のCMSとして使うために
    • 写真のアップロード先
    • 「カスタムフィールド」とは
    • functions.php とは
    • loop.php とは
  6. WordPressとSEO
    • SEOについて
    • SEOはSEO業者でないとできない?
    • 内部SEOと外部SEO
    • WordPressはSEOに向いている
    • SEOケーススタディ: フリー写真素材サイトの場合
    • All in one SEO Packの設定
    • 共起語SEO
    • ケーススタディ: うさぎの飼育用品のECサイト「うさぎのしっぽ」
    • 便利なツール
  7. ソーシャルメディアマーケティング
    • 「ソーシャルメディア」とは何か
    • SMOとは具体的にどんなものか?
    • SMOの実践
    • ソーシャルメディアからの人の流れ
    • はてブのホッテントリに自分のWebサービスやブログ記事を載せる方法
    • はてブでの自作自演は無視される
    • はてブされる記事やWebサービスを作るために
    • シェアされやすいコンテンツとは
  8. サーバ選びと高速化
    • WordPressのためのサーバ選び
    • WordPressを高速に動かすために
  9. おすすめのプラグイン(⇐今ここ)
  10. 資料

※最後の方は多少内容が変更になる可能性があります。

Disqus Comment System

Disqus は、このブログはもちろん Tech Crunch Japan などの大手ニュースサイトでも使われているコメントシステムです。
このプラグインを入れることにより、コメント欄に記入する際 Twitter や Facebook で認証して
アイコンを出すことができるようになります。
(標準のコメント欄では Gravatar のアイコンを出すことかでできますが、Gravatar を使っている日本人はほとんど居ないため多くの場合アイコンが出ません)

さらに、コメントに返信した際は、Twitter のメンションなどを使って返信元のコメントを書いた方に通知を送ることができます。

また、コメント欄のコメントとピンバックを分離して表示したりコメント欄を見やすくするカスタマイズはWP初心者には大変難しいと思いますが、Disqus を入れればかなり見やすくなります。

荒らしコメントが付けられた場合は、IPアドレスはもちろんIDによるブロックが可能なのも助かっています。

Ktai Style

WordPress ブログをガラケー(日本の従来の携帯電話)対応にするプラグインです。
最初から複数の携帯電話用テーマが付属しています。
とても有名なプラグインです。

SexyBookmarks (by Shareaholic)

以前、このブログで記事の下に並んでいるソーシャルアイコンはこれで出していました。
見た目がかわいいので気に入っています。
これを導入してから Delicious(海外のソーシャルブックマークサービス)のブクマやツイートも増えた気がします。

WordPress.com Stats

標準のプラグインなので説明の必要はないと思いますが、ほぼリアルタイムにアクセス解析結果が分かるので、ソーシャルメディアでどれくらい記事が拡散しているかを測定したい人にはとても重宝されると思います。
個人的には、Google Analytics は長期的な分析をするのに、WordPress.com Stats はリアルタイム分析をするのに向いていると思います。

WP Hyper Response

手前味噌ですが、月額数百円で gzip オフのレンタルサーバでは記事や管理画面の表示が速くなると思います。

このブログや素材サイトで使用しているプラグイン

WebDesigning の記事内では紹介していませんが、このブログや素材サイトで使用しているプラグインも紹介します。

WP-Syntax

技術系のブログを書く時、HTML、CSS、JavaScript、PHP等のソースコードを記事内に書きたいこともあるかと思います。
そのような時、ソースをきちんと表示できるのはもちろん、色分けして表示してくれると便利ですが、そのようなことはこのプラグインでできます。

詳しい使い方はこちらの記事を参考にされて下さい。
WP-Syntax | ソースコードをハイライト表示 WordPressプラグイン

Similar Posts

タグやカテゴリ等の情報をもとに、記事ページ内に類似の記事の一覧を表示するプラグインです。
同様の機能を持つプラグインとして、Simple Tags が有名ですが、素材サイトでは Similar Posts の方が10倍ほど処理が速かったです。
こちらのプラグインを導入するためには、Post-Plugin Library も導入しなければなりません。

Duplicate Post

投稿一覧画面で投稿を複製することができるようになります。
一般のブログではあまり用途はないと思いますが、素材サイトを作る際は大変重宝しました。

プラグインを導入する際の注意

前回も書きましたが、プラグインをあまりにも色々入れすぎると WordPress が重くなってしまうのと、データベースをいじられる場合もあります。
また、プラグインが原因で WordPress の調子がおかしくなる場合もありますので、プラグインは必要最低限のもののみ入れましょう。

色々なプラグインを試したい時は、XAMPP や MAMP で試すか、実験用に WordPress をインストールし、そちらで試されることをおすすめします。

次回最終回は、素材サイトで使用したソースコードの他、WordPress で Webサービス を作る際に知っておくと便利な情報をまとめて掲載したいと思います。
掲載時期は来週を予定しております。

あと、サイドバーにも書いていますが、WordCamp Kobe 2011 で「WordPressサイトをデザインする時に気をつけていること」というテーマで公演させていただくことになりました。
9/11、場所は 神戸芸術工科大学 です。入場無料です。
興味のある方はぜひお越しください。