私は渋谷で「スマートフォン時代のWebデザインスクール」というWebデザインスクールを開講していますが、以下のような質問をよくいただきます。
Webデザインスクールに通うために(あるいはWeb制作を始めるにあたって)MacBook の購入を検討しています。MacBook、MacBook Air、MacBook Pro のどれを買えば良いですか?
そこで、一般的な回答を記事として公開することにしました。
結論から申し上げると、どれを選択しても「スマートフォン時代のWebデザインスクール」の受講および一般的なWebデザインカンプ制作は可能です。
昨年の受講生の方には、MacBook、MacBook Air、MacBook Pro をそれぞれお持ちの方がいらっしゃいましたが、特に問題なく受講されていました。
それぞれの特徴は以下の通りです。
MacBook Pro
最も高価で重いですが、その分性能は高いです。
ご自宅にデスクトップPCや高性能ノートPCがなく、メインマシンとして使用したい場合にはMBPが無難です。
なお、MBP 2016年モデルはUSBの端子が従来のType-Aではなく、Type-Cとなっております。
従来のUSB機器を接続したい場合、アダプターやケーブルが必要です。
MacBook Air
コストパフォーマンスが高く(値段の割にCPU性能が高い)、そこそこ軽いです。
ただし、ディスプレイがRetinaディスプレイとよばれる高密度ディスプレイではなく、従来の低密度ディスプレイです。
店頭で見比べるとわかりますが、文字や写真の表示が美しくありません。
現在のスマートフォンやタブレットは年々ピクセル密度が高くなっているため、現在のMBAでは100%(等倍)表示することができません。
そのため、スマートフォンやタブレットを含めたWeb制作にはあまりお勧めできないと思っています。
MacBook
最も軽いですが、コストパフォーマンスは悪い(値段の割にCPU性能が低い)です。
端子はUSB Type-Cが1口しかなく、充電中は占領されてしまうため、例えば「充電しながら外付けHDDや外部ディスプレイも使いたい」という場合はUSB Type-Cのハブ(複数口に分岐するアダプター)が必要です。
「とにかく軽いほうがいい(重いものを持ち歩けない)」「USB機器を接続して使うことはほとんどない」という方や、自宅に高性能なデスクトップPCがある方などが割り切って使うには良いと思いますが、MacBookをメインマシンにしようとするのはあまりお勧めできません。
PhotoshopやIllustratorの動作について
このような質問をされる方や、店頭の店員の方でも「PhotoshopやIllustratorを使用するには高性能なPCが必要」と思っている方が多いですが、Webデザインカンプ制作やHTML・CSSコーディングのみに限って言えばそんなことはありません。MacBookでも制作は可能です。
しかし、以下のような重い作業(高性能PCが必要な作業)をしようとすると、MacBook(USB Type-Cが1口のタイプ)では動作が遅いと感じることもあると思います。
- 動画の編集
- 一眼レフで撮影した写真のRAWデータの現像
- macOS上で仮想PCアプリを使用してWindowsを起動する、iOSシミュレーターを起動する
- 印刷物(写真やページ数が多いもの)を制作する
- ネイティブアプリ(iOSやAndroid向けのアプリ)を開発する
繰り返しますが、受講やちょっとしたWebデザインの制作であればどれを選んでいただいても制作は可能です。
私の場合、昨年まではMacBook Air 13インチを使用していましたが、Retinaディスプレイの方が文字や写真の表示が美しく、これからのWeb制作に向いていると感じたため最近MacBook Pro 13インチ(178,800円のモデル)に買い換えました。
MacBookの価格と性能、重量などの比較表は以下のページに載っています。
MacBook Pro 13インチが複数ありますが、128,800円のモデルよりも148,800円のモデルの方が薄型で軽量、178,800円のモデルは高性能でファンクションキー(F1キー)などの部分がTouch Barと呼ばれるタッチパネルになっています。
購入を検討している方は、Apple Store などの店頭で「これは自分に持ち歩ける重さか」「キーボードは打ちづらくないか」など実際に体験してみることをお勧めします。